スキャニングライダー(SL)観測に対応できる大容量型の燃料電池を、SLと共に設置しました。本設置は、燃料電池を用いた風況調査に多くの実績を持つ豊田通商(株)と協働にて実施し、燃料電池によるSL観測は国内初の試みです。

無電源地域において鉛直照射型ドップラーライダーや風況マストによる観測を実施する場合、利用する燃料電池は約100W出力の規模となります。しかしながら、SL(Windcube)は消費電力が1,600Wに達するため、基本的にAC電源が必須とされてきました。

今後、無電源地域においても安定したSL観測が可能となるよう、このような大容量型の燃料電池の実用化が期待されます。