Column Vol.12 〜2023年レラテックの活動振り返り〜


こんにちは、レラテックの高松です。レラテックでは広報、人事、技術のサポートなどを担当しています。

社内近況としては、秋ごろから観測チームの現場出張(ライダーや燃料電池の設置など)が多くなり、メンバーは全国各地を飛び回っていました。現場の業務は危険が伴う場合もあるので、大きな事故や怪我もなく一年の終わりを迎えることができて本当によかったと思っています。

2023年最後のコラムとなる今回は、2023年のレラテックの出来事を振り返りたいと思います。

むつ小川原洋上風況観測試験サイトの立ち上げ


むつ小川原洋上風況観測試験サイト 風景

2023年、レラテックが携わった活動の中で一番大きな成果となったのは、NEDO事業における「むつ小川原洋上風況観測試験サイト」の立ち上げでした。

今年の初め頃から、神戸大学、日本気象協会と共に立ち上げに向けた協議を実施し、4月から一部運用開始、秋には一般開放しました。まだまだ整備すべきことはありますが、すでにいくつもお問い合わせをいただいており、大変ありがたい状況となっています。

来年度からは運営が新組織(一般社団法人)に移行となりますが、弊社は引き続き関わっていきます。


スキャニングライダーの架台(写真左)と架台にスキャニングライダーを設置中の作業風景(写真右)

防波堤に既設の鉛直ライダー(写真左)と日本大学の気象研究室のゼミ巡検風景(写真右)

通常業務では、引き続いてライダー観測や数値モデル解析などの風況調査に関わるご依頼を多数いただきました。中でも、風況観測地点に係る適地検討など観測と解析のノウハウを合わせて実施した案件が多かったことが特徴的でした。

また、ほかの活動としては、Nagasaki Ocean Academy(NOA)での「風況海象観測・解析と発電量予測コース」における講師登壇や、豊田通商と共催しました「風力発電の風況観測における技術的課題と調査実用化の展望」をテーマにしたオンラインセミナー、「第45回風力エネルギー利用シンポジウム」での研究発表など、レラテックメンバーが持つそれぞれの専門性を生かしての活動も多くありました。


NOA講義風景

さらには、日本経済新聞や日刊建設青森、日本物流新聞など、さまざまな新聞社の方にもレラテックの活動を取り上げていただき、週刊東洋経済においては、今年の「すごいベンチャー100」に選出いただきました。

2023年に経済産業省で発表された「令和4年度大学発ベンチャー実態等調査の結果」によりますと、2022年10月時点での大学発ベンチャー数は3,782社とされています。ここに、大学発以外のベンチャー企業も加わるとなると相当の数になりますので、その数々の企業の中から、注目すべき100社に選ばれたのは大変光栄なことでした。

2024年、意欲的に進めていきたいこと

レラテックでは、今後3年間のロードマップを作成し、それに沿って事業を進めています。

2024年の技術分野においては、むつ小川原サイトの運営に係る新組織の設立、当サイトを利用した事業や研究の実施・サポートを進めます。それと同時に、観測データのモニタリングシステムや新しい数値モデルの確立なども進めていきたいです。

社内については、まだ設立4年目ですので、社内制度や福利厚生を整えつつ、働き方の検討、人員採用、社内コミュニケーションの充実などを図り、会社をより良くしていきたいと思っています。対外的には、さらなる社会貢献や啓蒙活動などの検討を進めていきます。

本ページをご覧になられた皆様にとって2024年が健やかに、実り多い一年となることを祈念いたします。

来年も社員一同、ますます頑張ってまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

レラテックでは風況コンサルタントとして、風力発電のための「観測」と「推定」を複合的に用いた、最適な風況調査を実施いたします。